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- 公開日
- 2026.07.21
- 更新日
- 2026.07.21
中途採用のリファラル採用を活性化させる7つのコツ!採用のプロが徹底解説
そうした悩みを解決する手段として注目を集めているのが、自社の社員から知人や友人を紹介してもらう「リファラル採用」です。
しかし、実際に制度を導入しても「社員がなかなか紹介してくれない」「制度がいつの間にか形骸化してしまう」といった壁にぶつかるケースが少なくありません。
本記事では、総合的な採用支援を行う株式会社リブインサイトの視点から、中途採用におけるリファラル採用を活性化させる具体的なコツや失敗を防ぐ対策、法的リスク、他社成功事例までを分かりやすく解説します。

目次
80以上の求人メディア取扱いからリファラル採用の制度設計、採用コンサルティングまで一貫サポート。貴社の想いに寄り添い、事業成長に貢献する最適な採用手法をご提案します。まずはお気軽にご相談ください。
リファラル採用とは?中途採用において重要視される背景
まずは、リファラル採用の基本構造と、なぜ今多くの企業で導入が進んでいるのか、その背景について解説します。
リファラル採用の定義と仕組み
リファラル採用とは、自社で働く社員から友人や知人、過去の同僚などを紹介してもらい、選考を行って採用する手法のことです。「社員紹介制度」と呼ばれることもあります。
自社のカルチャーや仕事内容をよく知る社員からの紹介であるため、企業と応募者の双方にとって相性の良い人材と出会える可能性が高まります。
縁故採用(コネ採用)との決定的な違い
「社員の紹介」と聞くと縁故採用(いわゆるコネ採用)をイメージされるかもしれませんが、両者には明確な違いがあります。
最大の違いは「公平な選考プロセスが存在するかどうか」です。
縁故採用は血縁や特別な関係性を優先して無条件で採用に至るケースが多いのに対し、リファラル採用はあくまで採用候補者と出会うためのきっかけの一つに過ぎません。
実際の選考では、他の公募からの応募者と同じ基準で能力や適性を厳正に判断します。この透明性と公平性があるからこそ、社内の納得感も保たれます。
なぜ今、中途採用でリファラル採用が不可欠なのか?
現代の採用市場では、従来の求人広告や人材紹介サービスだけでは欲しい人材を獲得しづらくなっています。その背景には、労働力不足の深刻化や、転職市場に出てこない「転職潜在層(良い機会があれば転職を検討したい層)」の存在があります。
主要な採用手法ごとの特徴を整理すると、以下のようになります。
|
比較項目 |
リファラル採用 |
求人媒体(求人広告) |
人材紹介サービス |
|---|---|---|---|
|
採用コスト(1人あたり費用) |
低(数万〜数十万円程度) |
中(数十万〜百万円単位) |
高(年収の30〜35%程度) |
|
入社後の定着率 |
非常に高い |
普通 |
普通 |
|
リーチできる対象 |
転職潜在層・顕在層 |
主に転職顕在層 |
主に転職顕在層 |
|
マッチングの精度 |
高い(事前に雰囲気を把握可能) |
普通(面接での判断に依存) |
普通(担当者の理解度に依存) |
自社を理解している社員が直接アプローチすることで、他社がアプローチできていない優秀な転職潜在層に直接声をかけられる点が、リファラル採用の最大の強みです。
中途採用でリファラル採用を導入する5つのメリット
リファラル採用を導入することで、企業にはどのようなメリットがあるのでしょうか。代表的な5つのポイントをまとめました。
1. 採用コスト(1人あたり費用)を大幅に削減できる
人材紹介サービスを利用すると、採用者の年収の3割程度の成功報酬が発生します。リファラル採用であれば、社員への謝礼(インセンティブ)や食事代などの実費のみで運用できるため、採用費用を大きく抑えることが可能です。
2. カルチャーマッチ度の向上による早期離職の防止
社員から職場のリアルな雰囲気や業務の大変さを事前に聞くことができるため、入社後のイメージのギャップが少なくなります。社内にすでに相談できる人がいる安心感も手伝い、入社後の定着率が高まります。
3. 転職市場に出てこない「潜在層」へアプローチできる
今すぐ転職活動をしていない優秀な人材でも、信頼できる友人からの声かけであれば話を聞いてみようという気持ちになりやすいものです。他社とのバッティングを避けながら採用活動を進められます。
4. 従業員エンゲージメント(自社への愛着)が向上する
社員が友人に自社を紹介する際、自社の魅力や働く意義を再確認することになります。紹介した人が採用され活躍することは、紹介した社員にとっても誇りとなり、会社への貢献意欲が高まります。
5. 「自分たちのチームを創る」という全員採用の意識が生まれる
採用を人事だけに任せるのではなく、現場の社員も巻き込むことで、組織全体で仲間を集めるポジティブな文化が育まれます。
人事が恐れるリファラル採用のデメリットと対策
多くのメリットがある一方で、運用上の懸念点も存在します。事前の対策を知っておくことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
デメリット1:不採用になった際の人間関係の悪化や気まずさ
紹介してくれた友人や知人が不採用になった場合、社員と候補者との間の人間関係が気まずくなるのではないかという不安は、社員が紹介をためらう最大の理由です。
【対策】 事前に全社へ「紹介であっても選考基準は公募と同じであり、不採用になる場合もある」ことを周知しておきます。また、不採用の通知は紹介者を通さず、人事から候補者へ直接丁寧に対応します。不採用であっても動いてくれた社員には「紹介してくれてありがとう」としっかり感謝を伝えフォローします。
デメリット2:似たようなタイプが集まる「組織の同質化」
同じようなバックグラウンドや考え方を持つ社員からの紹介が増えると、アイデアの多様性が失われるリスクがあります。
【対策】 特定部署や一部の社員だけに頼らず、幅広い部署や年次の社員に協力を呼びかけます。また、「今回は新しい視点を持つ人を求めている」といった具体的な募集要件を明示して、求めるペルソナを共有します。
デメリット3:手続きの手間による社員の負担
紹介の手続きや書類準備が面倒だと、日常業務に追われる社員は行動を起こしてくれません。
【対策】 職務経歴書の提出を必須とせず、名前と連絡先を入力するだけの簡易フォームを作成するなど、紹介のハードルを極限まで下げます。
【重要】トラブルを防ぐ!リファラル採用の法律(職業安定法)とインセンティブ設計
リファラル採用で社員に報酬(インセンティブ)を支払う際、法的なルールを正しく理解していないと罰則の対象となるリスクがあります。
法律上の注意点(職業安定法第40条)
職業安定法では、原則として労働者の募集に関して「報酬(紹介料)」を支払うことを禁止しています。無資格の社員に紹介業をやらせるような形になってしまうのを防ぐためです。
ただし、以下の4つの条件を満たすことで、紹介報酬を「賃金(給与)」として適法に支払うことができます。

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条件1:就業規則(賃金規程)への明記
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支給対象者、金額、支給条件(例:入社3ヶ月経過後に支給など)を明記し、労働基準監督署に届け出ていること。
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条件2:給与としての支給
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紹介報酬は手渡しの現金などではなく、毎月の「給与」として支給し、給与明細にも項目を記載すること。
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条件3:社会通念上、相当な範囲の金額設定
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本業の給与を大きく上回るような高額な報酬は避け、数万円から数十万円程度(一般的には5万円〜30万円前後)に留めること。
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条件4:反復継続(紹介行為の業務化)の禁止
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社員に紹介ノルマを課したり、紹介活動を本業のように強制したりしないこと。
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法令を順守した誠実なルール設計を行うことが、社員にとっても安心して協力できる制度づくりの大前提となります。
中途採用におけるリファラル採用の具体的な始め方・5ステップ
制度をスムーズに立ち上げ、定着させるための標準的な手順は以下の5つのステップです。
STEP 1:目的と採用ターゲットの明確化
「なぜリファラル採用を行うのか(コスト削減、定着率向上など)」の目的を定めます。さらに、どのようなスキルやマインドを持つ人を求めているのか、現場と目線を合わせて具体的な人物像(ペルソナ)を設定します。
STEP 2:社内制度とルールの設計
インセンティブの金額や支給条件、紹介可能な対象者(正社員、契約社員など)、選考プロセスを決定し、就業規則に反映させます。
STEP 3:全社員への周知と協力依頼
経営層や人事から、制度の目的や重要性を全社集会や社内掲示板などで丁寧に説明します。マニュアルやQ&Aを作成し、誰でもいつでも確認できるようにします。
STEP 4:紹介受付と選考の実行
紹介フォームや社内チャットツールなどの受付窓口を用意します。紹介があった場合は、すぐに選考を進めるだけでなく、まずは会社について知ってもらう「カジュアル面談」を設けることが成功のコツです。
STEP 5:効果測定と運用の改善
紹介数、選考通過率、採用決定数などのデータを定期的に確認します。「周知方法に工夫が必要か」「ターゲットの情報が伝わっているか」などを振り返り、継続的に見直します。
リファラル採用を活性化させるための7つの秘訣
制度を作ったものの運用が停滞してしまう企業と、活発に紹介が生まれる企業にはどのような違いがあるのでしょうか。活性化させるための7つの秘訣をご紹介します。
1. 経営層が本気でコミットし、自ら魅力を語る
経営トップが「良い仲間を集めることは会社の未来をつくる最優先事項である」と繰り返し伝えることが重要です。経営陣の本気度が伝わることで、社員側の意識も大きく変わります。
2. 「紹介したい」と思える魅力的な企業文化をつくる
社員自身が自社の働く環境や人間関係、事業内容に満足していなければ、大切な友人を紹介したいとは思えません。日頃から社員の声に耳を傾け、働きやすい職場環境を整えるインナーブランディングがすべての土台です。
3. カジュアル面談など「最初のハードル」を下げる
いきなり「面接を受けてほしい」と誘うのは社員にとっても候補者にとっても負担が大きいです。「まずは人事と軽くお茶しながら話してみない?」「会社のイベントに遊びに来てみない?」といった気軽な接点を設けることで、紹介の心理的ハードルが下がります。
4. 結果を問わず、紹介者へ迅速かつ誠実に感謝を伝える
候補者が採用に至ったかどうかに関わらず、知人を紹介して行動を起こしてくれた社員に対して、すぐに感謝を伝えます。選考の進捗状況もこまめに共有することで、社員は信頼感を感じ、「また協力しよう」という気持ちになります。
5. 金銭以外のインセンティブも工夫する
金銭的な謝礼だけでなく、「紹介者と入社者の入社祝いディナー代の補助」や「特別休暇の付与」など、記憶に残る体験型のインセンティブも効果的です。
6. 成功事例のストーリーを社内で共有・称賛する
リファラルで入社した社員がどのように活躍しているか、紹介してくれた社員がどう感じているかを社内報などで紹介します。表彰式で称賛する場面をつくることで、「自分も会社作りに貢献できた」という実感が社内に広がります。
7. ツールの活用やデータ可視化でPDCAを回す
Excelでの手動管理から脱却し、専用のシステムや社内チャット(SlackやTeamsなど)と連携させることで、管理の手間を削減できます。どの部署からどれくらい紹介が生まれているかを可視化し、アプローチを調整します。
リファラル採用の活性化に成功した企業事例3選
ここでは、独自の工夫でリファラル採用を活性化させた先進企業の事例をご紹介します。
事例1. SmartHR(不採用時のケアを仕組み化)
SmartHRでは、知人を紹介した際の心理的負担を和らげるため、もし不採用になってしまった場合でも会社負担で候補者と食事に行ける「ごめんねごはん制度」を導入しました。気まずさを解消する温かい仕組みがあることで誘いやすくなり、全従業員の約30%がリファラル経由の入社となっています。
事例2. セールスフォース・ドットコム(全社プロジェクトとして位置づけ)
Salesforceでは、社内ツールを活用して採用チームから「今不足しているポジション」をタイムリーに発信。経営層がリファラル採用を全社最重要事項として推進し、成果を出した社員を称賛する文化を定着させました。その結果、年間採用人数の約半分をリファラル経由で獲得しています。
事例3. SB C&S(スマホで完結するプロセスの簡素化)
SB C&Sでは、QRコードを読み込むだけで数クリックで紹介が完了する仕組みを構築しました。忙しい現場社員の負担を最小限に抑えることで協力率を高め、社員紹介による入社者の定着率は約90%という高い水準を維持しています。
採用のプロが直伝!リファラルを軸にした総合的な採用ポートフォリオの描き方

ここまでの解説通り、リファラル採用は非常に優れた手法ですが、「魔法の杖」ではありません。特定ポジションの急募や、自社ネットワーク内に存在しない特殊スキルの採用など、リファラルだけではカバーしきれない局面が存在します。
採用成功のカギは、単一の手法に固執せず、自社の課題に応じた「採用ポートフォリオ(組み合わせ)」を構築することです。
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即戦力のピンポイント採用: 人材紹介サービス(エージェント)の活用
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短期間での母集団形成: 求人媒体(求人広告)の最適な選定と掲載
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中長期的なカルチャーマッチ採用: リファラル採用と採用ブランディング
それぞれの強み・弱みを理解し、バランスよく組み合わせて運用することこそが、採用活動全体の費用対効果を最大化させる近道です。
よくある質問(FAQ)
Q. リファラル採用のインセンティブ(紹介報酬)の相場はどのくらいですか?
A. 中途採用の場合、一般的には1名採用あたり5万円から30万円程度が相場とされています。専門性の高い職種や採用難易度が高いポジションでは50万円前後に設定されることもあります。ただし、金額の高さだけで紹介が増えるわけではないため、感謝を伝える仕組みづくりとセットで検討することが大切です。
Q. 社員からの紹介で応募してきた人を不採用にしても問題ありませんか?
A. 全く問題ありません。むしろ、他の選考ルートと同じ基準で公平に判断することが、組織の質を保ち、制度の信頼性を高めるために必要です。大切なのは、不採用になった場合でも、紹介してくれた社員に感謝を伝え、理由を丁寧にフォロー(評価の具体的な詳細は非公開にしつつ)して人間関係の悪化を防ぐことです。
Q. 制度を導入しましたが、社員からまったく紹介が集まりません。どうすればよいですか?
A. 原因の多くは「制度が周知されていない」「何を求めているか分からない」「紹介の手続きが面倒」「断られたら気まずい」という心理的・物理的ハードルにあります。まずは経営層からのメッセージ発信、求める人物像の具体化、カジュアル面談などの気軽な接点の用意、紹介フローの簡素化から着手してみましょう。
まとめ:リファラル採用の成功は「社員を大切にする企業文化」から
リファラル採用の活性化は、単なるコスト削減のためのテクニックではありません。社員一人ひとりが「この会社で働くことが誇らしい」「大切な友人に勧めたい」と思えるような、魅力的な企業文化や組織づくりを行う取り組みそのものです。
自社への愛着や共感が深まることで自然と良い仲間が集まり、その仲間がまた次の良い変化を生むという好循環がつくられます。
採用課題を総合的に解決するパートナーとして
株式会社リブインサイトでは、80以上の主要求人メディアを取り扱う代理店事業をはじめ、人材紹介、採用コンサルティング、各種デザイン制作を通じて、企業の持続的な成長を支援しています。
「リファラル採用の制度設計やインナーブランディングについて相談したい」「求人媒体や人材紹介も含めて、自社に最適な採用手法の組み合わせを知りたい」とお悩みの経営者様・人事担当者様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。貴社の想いに寄り添い、事業成長に貢献する採用活動を共に創り上げます。
80以上の求人メディア取扱いからリファラル採用の制度設計、採用コンサルティングまで一貫サポート。貴社の想いに寄り添い、事業成長に貢献する最適な採用手法をご提案します。まずはお気軽にご相談ください。

