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2025.10.21

応募5名から理想のソムリエをピンポイント採用!新規事業立ち上げを成功に導いたdoda活用戦略

新規事業の成否を分ける「一人目採用」。
前例のないポジションは採用難易度が極めて高いものです。
不動産デベロッパーが新設するマンションラウンジのソムリエ採用で、応募わずか5名から3年以上活躍する理想の人材獲得に成功。

このピンポイント採用を実現した緻密な採用戦略の裏側を、具体的なプロセスと共に詳しくご紹介します。

職種
販売・フード・アミューズメント
雇用形態
中途採用
エリア
大阪

目次

ご支援前の課題:市場にいない「事業創造のできるソムリエ」をどう探すか

クライアントは、長年にわたり培ってきた不動産開発のノウハウを基盤に、顧客の暮らしに新たな価値を提供するという挑戦を常に続けてきました。
その新たな一手として計画されたのが、自社で最も人気の高いマンションブランドに、入居者様だけが利用できる特別なワインラウンジを併設するという、全く新しいプロジェクトでした。

これまでの単身者向けマンションとは一線を画し、高級志向の新たな顧客層へアプローチするための、まさに社運を懸けた新規事業。
その象徴となるラウンジの責任者として求められたのは、単にワインの知識が豊富なだけのソムリエではありませんでした。

「私たちが求めているのは、単なる従業員ではありません。ワインの選定から仕入れ、在庫管理、接客、さらには店舗運営やシフト管理まで、この新しい空間をゼロから創り上げ、一人で切り盛りしてくれる『事業パートナー』とも呼べる存在なのです」

採用担当者様が語ってくださった言葉の裏には、このプロジェクトにかける並々ならぬ情熱と同時に、採用活動への深い悩みが見え隠れしていました。

 

具体的な課題を整理すると、以下の3点に集約されます。

・求める人材像の希少性

ソムリエとしての高度な専門スキルはもちろんのこと、店舗の立ち上げ経験、経営的な視点、そして富裕層である入居者様との信頼関係を築ける高いコミュニケーション能力とホスピタリティ。
これらすべてを兼ね備えた人材は、転職市場において極めて希少な存在でした。

・採用手法の行き詰まり

当初は、ハイスキル人材の採用に有効とされるダイレクトリクルーティングも検討されました。
しかし、ターゲットとなる人材があまりにもニッチであるため、スカウトを送るべき候補者自体がほとんど見つからないという壁にぶつかります。
また、クライアントの採用担当者様は他の業務も兼任されており、候補者一人ひとりに合わせたスカウトメールを作成し、継続的にアプローチする時間を十分に確保できないという現実的な問題も抱えていました。

・新規事業ゆえの魅力の伝え方の難しさ

ラウンジはまだ存在せず、すべてが計画段階。
前例がないため、仕事の具体的なイメージや働くことの魅力を、候補者にリアルに伝えることが非常に困難でした。
どのような言葉で、このポジションのやりがいや将来性を伝えれば、優秀な人材の心を動かすことができるのか。その表現方法に苦慮されていました。

 

前例のない挑戦だからこそ、妥協は一切できない。
しかし、市場には求める人材が見当たらない。
時間だけが過ぎていく中で、クライアントは「このままでは、オープンまでに理想の人物を見つけ出すことはできないかもしれない」という、深刻な危機感を抱えていらっしゃったのです。

 

課題解決へのアプローチ:「量」より「質」を追求したdodaの戦略的活用

この難易度の高い採用課題に対し、私たちは「応募数を闇雲に追うのではなく、たった一人でもいいから、理想の人物に出会う」という明確なゴールを設定。
その実現のために、転職サイト「doda」の戦略的な活用をご提案しました。

 

なぜ、dodaだったのか?

ダイレクトリクルーティングでは対象者が見つからないという状況下で、私たちがdodaを選定したのには明確な理由があります。
dodaは業界トップクラスの会員登録者数を誇り、若手からベテランまで幅広い層が利用しています。
特定の職種に偏らず、多様な経験を持つ人材が登録しているため、ニッチな職種であっても潜在的な候補者と出会える可能性が他の媒体よりも高いと考えました。

さらに、dodaの強みは、転職活動を今すぐには考えていない「転職潜在層」にもアプローチできるDM(ダイレクトメール)機能にあります。
今回のターゲットのように希少性が高い人材は、積極的に転職活動をしていないケースも少なくありません。
そうした層に対し、広く網をかける形で「こんな面白い仕事がある」と知らせることができるDM機能は、まさに今回のケースに最適なアプローチ手法でした。
応募数の少なさは覚悟の上で、その中から「質」の高い母集団を形成する。
それが私たちの狙いでした。

 

具体的な施策として、私たちはクライアントと二人三脚で、求人原稿の作り込みを徹底的に行いました。

・ペルソナの解像度を極限まで高める

私たちはまず、「指示待ちではなく、能動的に動けるソムリエ経験者」というターゲット像をさらに深掘りしました。
クライアントへのヒアリングを重ね、「どんなワインが好きか」「どんなサービスをされたら嬉しいか」「どんな空間で働きたいか」といった価値観レベルまで人物像を具体化。
そのペルソナが「この求人票は、自分のために書かれている」と感じるような、メッセージ性の高い原稿を目指しました。

・「やりがい」と「働きやすさ」を両輪で訴求

添付されていた求人原稿の情報を基に、この仕事ならではの魅力を言語化し、再構築しました。
裁量権と創造性を刺激するコピー新店舗のオープニングスタッフ/お店作りからお任せ◎」というキャッチコピーを筆頭に、ゼロから事業を創造するダイナミズムと、大きな裁量権を持って働けるやりがいを強調。
「自分の理想の店を創れる」という、経験者にとってこれ以上ない魅力を前面に打ち出しました。

・働く環境の質を伝える

新規事業の立ち上げは、やりがいが大きい反面、厳しさも伴います。
だからこそ、働きやすさの訴求も不可欠でした。入居者様専用ラウンジという特性から生まれる「
客層が良く、ゆったりと落ち着いた環境で働ける!」というメリットを明確に提示。
また、クライアントの価値観や、自社開発物件への5万円の住宅手当といった手厚い福利厚生も詳細に記載し、長期的に安心してキャリアを築ける環境であることをアピールしました。

・未来への期待感を醸成する

この仕事が、単なる一店舗のソムリエで終わるものではないことを、原稿全体で示唆しました。
9月オープン予定/成長中企業の新事業立ち上げを担当」というタイトルで企業の成長性を伝え、「今回のワインバーを筆頭に、今後も様々な事業に挑戦していきたい」という企業のビジョンを共有。
候補者が、自身のキャリアと会社の未来を重ね合わせ、共に成長していく姿を具体的にイメージできるよう工夫しました。

 

これらの緻密な原稿設計と、dodaのプラットフォームを掛け合わせることで、「数少ないターゲットに、深く、確実にメッセージを届ける」という採用戦略を実行に移したのです。

 

確かな成果:応募数5名からのピンポイント採用、そして3年後の今

私たちの戦略は、劇的な成果となって現れました。

公開後、応募数はわずか5名

この数字だけを見れば、決して成功とは言えないかもしれません。
しかし、私たちはその「質」に驚かされることになります。
応募者一人ひとりの経歴書には、私たちがペルソナとして描いていた通りの経験と、新規事業への高い意欲が記されていました。

そして運命の出会いを果たします。
まさにクライアントが探し求めていた、ソムリエとしての高い専門性に加え、店舗運営の経験と自ら事業を創造していく気概を併せ持った理想の人物からの応募があったのです。

選考は極めてスムーズに進み、結果として1名の採用が決定。
応募数こそ少なかったものの、採用に至るまでのプロセスは一切の無駄がなく、クライアントが求める人物像と寸分違わぬ人材をピンポイントで採用することに成功しました。

この採用の真価は、入社後の活躍によってさらに証明されることになります。

採用された方は、期待通りラウンジの立ち上げを一人で牽引。
オープン後は、その豊富な知識と温かい人柄で入居者様の絶大な信頼を獲得し、ラウンジをマンションに不可欠なコミュニティ空間へと育て上げました。

入社から3年以上が経過した現在も、彼は事業の中核メンバーとして活躍し続けており、クライアントの事業成長に大きく貢献しています。

今回の事例は、「量」を追うだけが採用活動ではないこと、そして「質」を追求する戦略がいかに企業の長期的な成長に繋がるかを明確に示した、私たちの誇るべき成功事例となりました。

 

私たちがパートナーとして選ばれる理由:「“Seek” インサイト」が導いた成功

なぜ私たちは、この困難なミッションを成功に導くことができたのか。
その根幹には、私たちの価値観である『“Seek” インサイト』という考え方があります。
これは、お客様や候補者の言葉の表面をなぞるのではなく、その奥にある想いや課題の「本質」は何かを妥協なく追求し、その実現まで行動し続けるという姿勢を意味します。

今回、クライアントが最初に口にしたのは「ソムリエが欲しい」という言葉でした。
しかし、私たちはその言葉の裏にある「これは単なる求人ではなく、会社の未来を創るための、社運を懸けたプロジェクトなのだ」という熱い想いを、対話の中から深く感じ取りました。
そして同時に、「採用に多くの時間は割けないが、一切の妥協はしたくない」という、採用担当者様が抱える葛藤も、解決すべき重要な課題として認識しました。

この本質の追求があったからこそ、私たちは応募数を増やすための安易な施策に走ることはありませんでした。
むしろ、応募が少なくなるリスクを許容してでも、「たった一人の理想の人物に響くこと」だけを考え抜いたのです。

dodaという媒体の特性を最大限に活かし、ペルソナの心に突き刺さるメッセージを練り上げた求人原稿。
それは、クライアントの事業への想いという「本質」を、私たちが深く理解していなければ決して生み出せなかったものです。

私たちは、単に求人広告の枠を販売する代理店ではありません。
お客様の事業と、その未来に深く寄り添い、成功への道を共に探し出すパートナーです。
言葉にならない想いを汲み取り、課題の本質を見抜く力。
それこそが、私たちの最大の強みであり、お客様から選ばれ続ける理由であると確信しています。