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2025.10.21

専門媒体の限界を突破。未経験者を含む6名のブルワー採用を実現した、常識を覆す挑戦

採用難の専門職「ブルワー」。
専門媒体頼りの常識を覆し、あえて未経験者までターゲットを広げた大阪の醸造所。
この戦略転換が奏功し、8週間で90名超の応募を獲得、異業種からの転職者ら6名の採用に成功。

採用ターゲットの抜本的な見直しと媒体を活かした情報発信が、いかにして不可能を可能にしたのか、その軌跡を紹介します。

職種
食品・化学・素材
雇用形態
中途採用
エリア
大阪

目次

ご支援前の課題:専門媒体への固執が招いた採用計画の停滞

今回ご支援させていただいたのは、大阪市に拠点を置き、介護医療事業を母体としながら、飲食事業、就労支援事業、そしてクラフトビール醸造・販売事業と、多彩なフィールドで事業を展開されている企業様です。
中でもクラフトビール事業は、熱い想いを胸に、独創的で高品質なビールを次々と生み出し、多くのファンを魅了しています。
その人気は、大手鉄道会社やプロスポーツチームとのコラボレーションを実現するほどです。

事業が急成長を遂げる一方で、その根幹を支える「ブルワー(ビール醸造家)」の採用が、深刻な経営課題となっていました。
ブルワーは、ビールのレシピ開発から醸造、品質管理までを担う、まさに職人とも言える専門職です。
そのため、これまでの採用活動は、ブルワー経験者が集まるであろう専門の求人媒体に限定して行われていました。

しかし、その結果は決して芳しいものではありませんでした。

 

・絶対的な応募数の不足

そもそも国内におけるブルワーの絶対数が少ないため、専門媒体を利用しても応募は数えるほど。
企業の成長スピードに対して、採用数が全く追いついていませんでした。

・採用計画の遅延

多数のブルワーを採用し、生産体制を強化するという事業計画が、採用の遅れによって停滞。
新たな挑戦への大きな足かせとなっていました。

・採用のミスマッチ

たとえ応募があったとしても、企業の「『売れるモノ』ではなく『美味いモノ』を創る」という強いこだわりや、「大手と同じレールではなく、自分たちのやり方で世界に挑む」という独自のカルチャーに合致する人材と出会える機会は稀でした。

経営陣や人事担当者様は、「このままでは、事業の成長が止まってしまう」という強い危機感を抱えていました。
専門職である以上、経験者採用は譲れない。
しかし、そのこだわりが採用の可能性を狭め、企業の未来を縛り付けているのではないか…
そんなジレンマの中で、私たちにご相談をいただきました。

 

課題解決へのアプローチ:Indeedへの挑戦と、「魂」を込めた原稿作成

私たちは、クライアントが抱える「専門媒体での応募者不足」という課題に対し、これまでの常識を覆す大胆なアプローチをご提案しました。
それは、
求人検索エンジン「Indeed」を活用し、ターゲットを「ブルワー経験者」から「ビールが好きで、モノづくりに情熱を注げる転職希望者」へと大きく広げるという挑戦でした。

 

なぜIndeedだったのか? 潜在層へのアプローチという新たな可能性

専門職の採用において、専門媒体への掲載は定石です。
しかし、それでは限られたパイを奪い合うだけで、応募数の抜本的な増加は見込めません。
そこで私たちが着目したのが、求人検索エンジンであるIndeedの圧倒的な利用者数と、その独自の検索アルゴリズムです。

 

・圧倒的なリーチ力

Indeedは、特定の業界や職種に特化した媒体とは異なり、あらゆる雇用形態、あらゆる職種の求人情報を網羅しています。
これにより、「ブルワー」という職種をまだ知らないものの、ビールやモノづくりに興味を持つ潜在的な候補者層へアプローチすることが可能になります。

・キーワード検索によるマッチング

「ビール」「製造」「クラフトビール」「職人」といったキーワードで仕事を探すユーザーに、ダイレクトに求人情報を届けることができます。
これにより、たとえ未経験であっても、興味・関心度の高いユーザーからの応募が期待できます。

・クリック課金制による費用対効果

掲載期間で費用が発生する一般的な求人広告と異なり、Indeedは求人がクリックされて初めて費用が発生するクリック課金制です。
これにより、無駄な広告費を抑えつつ、求人に興味を持ったユーザーに対して効率的にアプローチできると考えました。

 

この提案は、クライアントにとって大きな挑戦でした。
しかし、「専門媒体だけでは未来がない」という強い危機感が、この新たな挑戦への決断を後押ししました。

 

「ブルワーとは何か」から語りかける、魂の原稿作成

媒体の変更は、あくまでスタートラインに過ぎません。
潜在層にアプローチする上で最も重要なのは、
専門知識のない人に「ブルワー」という仕事の魅力をいかにして伝えるかです。
私たちは、単なる業務内容の羅列ではない、「魂」のこもった求人原稿を作成するため、徹底的な取材を行いました。

・社長・従業員へのインタビューと現場見学

私たちは醸造所へ足を運び、社長や現場で働くブルワーの方々に直接お話を伺いました。
なぜこの事業を始めたのか、どんな想いでビールを造っているのか、仕事のやりがいや厳しさ、そして未来の仲間への期待。
そこで語られた「美味いモノを創るためなら、原材料費は惜しまない」「大手や世界の真似ではなく、『大阪』らしさで世界へ挑む」といった熱い言葉の数々を、原稿の随所に散りばめました。

・「ブルワー」という仕事を翻訳する

専門用語が並びがちな仕事内容を、「マッシング(糖化)、ロイタリング(ろ過)…」といったプロセスを丁寧な言葉で説明し、未経験者でも醸造の工程がイメージできるように「翻訳」。
3日ごとのローテーションで多様な業務(仕込み、清掃、品質管理)に携わる面白さや、将来的には醸造長としてマネジメントにも挑戦できるキャリアパスを具体的に示しました。

・独自のカルチャーを伝える言葉選び

取材を通して感じたのは、ユーモアと挑戦心に溢れた、非常にユニークな企業文化でした。
そこで、社内のコミュニケーションで実際に使われているような言葉を織り交ぜながら、「面白い発想をもつ人」「変化を楽しめる人」「誰も見ていなくても手を抜かない人」といった、企業が本当に求める「本質」的な人物像を具体的に描き出しました。

・仕事以外の魅力も徹底的にアピール

定期的に開催されるレシピコンペや、トレイルラン部などのクラブ活動支援、提携保育園の無料利用といったワーキングマザー・ファザー支援制度など、独自の福利厚生も詳しく記載。
仕事だけでなく、人生そのものを豊かにできる環境であることを伝え、入社後の働くイメージを鮮明にしました。

 

これらの徹底した取材に基づき、ブルワーという仕事のやりがい、企業の熱い想い、そして独自のカルチャーを余すことなく言語化。
専門媒体では決して伝えきれなかった企業の「生身の魅力」を、Indeedという新しい舞台で表現することに全力を注ぎました。

 

 

確かな成果:8週間で90応募以上、未経験者を含む6名の採用に成功

常識を覆す媒体選定と、企業の魂を込めた原稿作成という私たちの挑戦は、期待を大きく上回る成果となって表れました。

【定量的成果】

応募数: 8週間の掲載で90件以上

採用数: 6名

専門媒体では考えられなかった数の応募が、Indeedを通じて殺到しました。
そして、その中から企業様の未来を担う6名の新しい仲間を迎えることに成功したのです。

 

【定性的成果】

特筆すべきは、採用できた人材の多様性です。驚くべきことに、採用された6名の中に、ブルワーとしての実務経験者は一人もいませんでした。

採用に至ったのは、日本酒など他の酒造り経験者や、ビールへの熱い情熱を持つポテンシャルの高い未経験者たちでした。
これは、もし専門媒体だけに固執していたら、「絶対に出会えなかった」人材です。

 

この結果は、クライアントにとって大きな発見となりました。「経験」という枠にとらわれず、「ポテンシャル」や「カルチャーフィット」という新たな視点で採用を行うことの重要性を証明したのです。
未経験からでも約半年で受賞レベルのビール造りができるまでに育成するという企業様の充実した教育・サポート体制があったからこそ、この採用が成功したことは言うまでもありません。

事業拡大に向けて必要としていた人材を確保できたことで、生産体制の強化、そして新たな挑戦への道筋が明確になりました。
今回の成功は、単に6名の採用を実現しただけでなく、今後の採用戦略そのものに革新をもたらし、企業の成長を力強く後押しする大きな一歩となったのです。

 

私たちがパートナーとして選ばれる理由

今回の成功の根幹には、私たちの価値観である「“More” チャレンジ」という考え方があります。

「ブルワー採用は、専門媒体で行うもの」
これは、業界の常識であり、過去の成功体験から導き出される、最も安全で確実な選択肢だったかもしれません。
しかし、私たちはその常識に安住しませんでした。
クライアントが直面していた「応募者不足」という深刻な課題を前に、私たちは過去の成功パターンに固執するのではなく、あえて困難で新しい道を選ぶ決断をしました。

それが、Indeedという新たな媒体への「挑戦」であり、経験者という枠を超えて「未経験者の可能性」に賭けるという「挑戦」でした。

この「“More” チャレンジ」の精神は、私たちの支援のあらゆる側面に貫かれています。
ターゲット設定の見直し、社長や従業員への徹底的なヒアリング、そして企業の魂を言語化する原稿作成。
その一つひとつが、従来のやり方にとらわれず、どうすればクライアントの採用課題を本質的に解決できるかを追求した、挑戦の積み重ねでした。

もし私たちが、ただ言われた通りに専門媒体への掲載を続けていたら、これほど多くの候補者と出会うことも、未経験者という新たな可能性の扉を開くことも決してできなかったでしょう。

私たちは、単に依頼された業務をこなす広告代理店ではありません。
クライアントの未来を共に切り拓くため、常識を疑い、困難な課題にも臆することなく挑戦を続ける戦略的パートナーです。

今回の事例は、まさにその「“More” チャレンジ」の精神が、クライアントの未来を動かす大きな力となったことを証明しています。
採用の常識にとらわれ、可能性を狭めてしまっていると感じているのなら、ぜひ一度、私たちにお声がけください。共に新たな挑戦への一歩を踏み出しましょう。